スキレット
キャンプでアヒージョを作ったり、肉などを焼く目的で購入した鉄製の小型フライパン(スキレット)ですが、子育て真っ最中でキャンプに行く時間がなくて、キッチンの引き出しの中で2年ほど放置していました。
キャンプブームも一段楽したのと、朝に帰ってくる条件付きでソロキャンプに行く許可が下りたので、スキレットをシーズニングしてキャンプに持っていく事にしました。
シーズニング
『シーズニング』とは、鉄製の調理器具に油ならし(コーティング)行う事です。鉄製の調理器具は、手入れしないと錆が出たり、焦げ付いたりするのでシーズニングは必ず行う必要があります。
シーズニングは、誰でも簡単に出来ますが、それなりに時間がかかるので、時間に余裕を持って行うと良いでしょう。
カセットコンロを使ってシーズニングをしましたが、油と煙が大量に空気中に舞うので、室内で行う場合、換気は必須になります。洋食店のような匂いが部屋に充満するのが嫌な人は、屋外ですると良いでしょう。
新品で購入したスキレットの場合、錆予防の薬品が表面に付いている事が多い為、食器用洗剤を使用して、汚れと錆予防の薬品を洗い流していきます。
1回だけでは錆予防の薬品が落ちない事もあるので、2〜3回洗いましょう。
洗い終わったら、スキレットに水を張って沸騰させます。
沸騰させる事で表面の薬品を浮かすことが出来ます。
沸騰後3分経過したら、お湯を捨てます。
この作業を4〜5回行います。
5回繰り返したら、薬品が表面に浮いている状態になるので、再度洗剤を使って洗い流します。
洗い終えたら、火にかけて水気を飛ばします。
キッチンペーパーにオリーブオイルを浸したら、フライパン全体(表裏)にムラがないように均一に塗っていきます。
油を塗って加熱させると、錆防止剤が燃え尽きてなくなります。
煙が出なくなるまで加熱したら、一旦火を止めてオリーブオイルをスキレット全体に塗って加熱していきます。
これを3回〜5回繰り返します。
5回繰り返した後にオリーブオイルをスキレット垂らすと、ツルンと滑るような感じになります。
スキレットを動かしながらオイルを馴染ませたら、クズ野菜を炒めて鉄臭さを除去します。
ある程度炒めたら、クズ野菜を取り出します。
最後にスキレット全体にオリーブオイルを塗ればシーズニング終了です。
野菜炒め作ってみた
牛肉、ピーマン、もやしを塩胡椒のみで炒めました。
冷凍してあったお肉を下にして、水分が出ていたもやしを被せるように焼いたのですが、シャキシャキっとした食感で中華料理屋で食べる野菜炒めと遜色ない出来具合でした。
焦げ付きも一切ありません。
調理に使用したスキレットは、お湯で汚れを浮かせてからタワシやスポンジでこすり取ります。洗浄後は、湿気が発生しにくい場所で、新聞紙に包んで保管しときます。
調理や洗浄を繰り返すと、油の膜も徐々に無くなってしまうので、定期的にシーズニングを実施して油の層を復活させましょう。
最後に
シーズニングは手間がかかりますが、育てていけば、味が出て愛着も湧いてきます。炒め物だけでなく、アヒージョなど様々な料理に使えますし、最高のキャンプギアになる事は間違いありません。
皆様も鉄製の調理器具を使ってみてはいかがでしょうか。
シーズニングする時間がない人は、シーズニング済みの商品もオススメです。