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ハンターカブCT125を倒立フォーク化!!ステムキットの取付方法を紹介します。

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ハンターカブを新車で購入してから2年2ヶ月経過しました。

CUBミーティングに参加したり、バイクでキャンプしたり、琵琶湖一周したりして、ハンターカブライフを楽しんでいますが、今回はハンターカブを『倒立フォーク化』したので、取付方法や必要な部品について紹介します。

岐阜カブミーティングに行った際にOVER Racingさんのブースでクロススポークの太足ホイールが初披露されました。

ホイールについては、現時点(ブログアップ時点)で開発段階となっていますが、現在販売されているチューブレスホイールの中でもずば抜けてカッコいい。

リアホイールはポン付け出来ますが、フロントホイールに関してはフォークピッチが狭いのでポン付け出来ません。

そこでOVER Racingさんのクロススポークチューブレスホイールが販売されたら、ハンターカブに装着出来るように倒立フォーク化したいと思うようになりました。

【構造の違い】

倒立フォーク:インナーチューブが上、アウターチューブが下。

正立フォーク:インナーチューブが下、アウターチューブが上。

【剛性の違い】

倒立フォーク:アウターチューブの方が太くて頑丈なので、ホイールに近くなる倒立フォークの場合、路面からの衝撃を受けやすい部分がしっかり補強されています。そのため倒立フォークの方が剛性が高く、スポーツ走行に向いています。

正立フォーク:アウターチューブが細く路面からの衝撃を受けやすく、フラつきやすいのでスポーツ走行には不向き。

【性能】

倒立フォーク:沈み込む力をしっかり受け止められるので、ブレーキ時の安定性が高い。

正立フォーク:倒立フォークに比べると剛性がやや劣るため、高速走行やコーナリング時など、高い負荷がかかる場面でフラつきが生じる。

【乗り心地と操作性】

倒立フォーク:路面追従性が良く、よりダイレクトな操作感を得られる。

正立フォーク:しなやかな乗り心地で軽快なハンドル操作を楽しめる。

【費用】

倒立フォーク:フォークの値段は高く、修理や交換コストが高い。

正立フォーク:シンプルな構造なので、維持コストが抑えられ修理も容易で新品でも安価に購入可能。

どちらが良いかどうかについては、バイクの使用用途やライダーの好みによって変わってきます。ツーリングメインなら正立、スポーツ走行も楽しみたいなら倒立という選び方もできます。

岐阜カブミーティングの翌週に世界一のカブミーティングである奈良カブが開催され、来場者は1万人越えたみたいです。

無料でバイクを貰えるじゃんけん大会が開催されたり大盛況のイベントでした。

会場入りして真っ先にOVER RacingさんのブースをCHECKしましたが、倒立フォーク化に必須の『ステムキット』が販売されていました。

OVER Racingさんから発売されているステムキットですが、『ショートタイプ』と『ワイドタイプ』があります。

奈良カブで出品されてた商品はショートタイプで、ショートタイプのステムキットを装着した場合、ハンドリングが純正よりも良くなりハンドルロックも使えます。

ワイドタイプはエンジンをボアアップした人向けの商品で、ハンドルロックは使えなくなりますが、ヘッドを大きくしたり太いタイヤを履きたい人はワイドを選ぶと良いでしょう。

色々悩みましたが、今のところボアアップする予定も無く、純正よりも回転性能が向上したハンターカブに乗ってみたくなったので、ショートタイプのステムキットを購入しました。

フロントフェンダーやヘッドライトガードなどフロント周りのカスタム部品を取り外しました。

ナビも外してハンドル周りとヘッドライト周りをスッキリさせたら下準備完了です。

ここからの作業ですが、OVER Racingさんにご協力頂きまして、取付方法について詳しく教えていただきました。

※OVER Racing本社では、部品(商品)の購入は可能ですが、通常取付作業は行っていませんのでご注意下さい。

最初にフロントタイヤを外してアクスルシャフトを抜きます。

次にABSカバーをプラスドライバーで外して、ボルトで固定されているABSを外します。

センタースタンドだけでなく、ラチェットベルト等で左右に揺れないように固定すると安心です。

ABSを外したらブレーキキャリパーを外していきます。

ブレーキキャリパーを外すとブラブラ状態になるので、エンジンガードなどがあればタオル等で保護してから引っ掛けておくと良いでしょう。

ブレーキキャリパーの間に適当な端材を挟み込んで固定しときます。

キャリパーを外したらマイナスドライバーを使って純正フォークを固定してある箇所の隙間に楔を打つ感じでハンマーで叩いていきます。

純正フォーク固定箇所の隙間が広がった状態のまま、左右に回転させながら下に引っ張れば純正フォークは外せます。

左右のヘッドライトステーを外して、接続されているカプラーなどを外してキーシリンダー周りをスッキリさせます。

キーシリンダー裏側を下から見てみると左右にボルトが見えます。

こちらのボルトは正方向には回りますが、逆方向には回らない特殊なボルトで固定されています。

これは盗難防止目的と推測されますが、六角レンチで回しても緩まないのでドリルで破壊していきます。

ネジ1個取るのに20分くらいかかりました。

ここがステムキット交換の最難関ポイントです。

ドリルでボルトを破壊出来なかった場合、サンダーで根本から切り落とす方法もあります。火の粉が飛び散るのでタオル等で配線やボディーを保護してから作業してください。

ステムナットを緩めてトップブリッジを外します。

続いてアンダーブラケット下から抜いていきます。

上側のベアリングはそのまま残りますが、アンダーブラケットに付いていたベアリングは新しいステムキットにグリスアップしてから再利用します。

ヘッドライトの裏側から純正ステーを外していきます。

付属のステーに交換が終わりました。

アンダーブリッジを下から差し込んでからトップブリッジを固定してきます。

ハンドルは天井から吊り下げた状態で作業しています。ステムナットもOVER Racingの刻印がされています。

ステムキット装着する前はZETARacingのバーライズキットで19mmハンドルアップしてましたが、ステムキットと一体感を出す目的でOVERRacingのハンドルライザーを一緒に取付しました。

ステムキット同様にブラックカラーとシルバーカラーが販売されています。クランプの位置を前後変更する事で純正比10mmアップか15mm UP &9mm前寄りにポジョン変更が可能な商品です。

ハンドルライザーはステムキットを装着しなくても装着可能です。

トップブリッジを取付したら専用のヘッドライトステーを間にかましてからフォークを下から入れていきます。

車体カラーがシルバーなのでDax純正フォークを選びました。

HONDA純正 Dax125 フォークの品番

R側ASSY:51400-K26-G61

L側ASSY:51500-K26-G01

新品だと7万5千円くらいします。

ステムキットの取付はだいたいこんな感じですが、ステムキットとDax倒立フォークだけではキャリパーや純正フェンダーは取付出来ません。

純正フェンダーを取付する場合、専用のフェンダーステーが必要になります。

純正フェンダーステーの場合、ティムソンタイヤなどの太いタイヤを履いた場合、フェンダー中央部が干渉する事があるそうです。

開発中のクロススポークホイール装着するならカーボンフェンダーも必須になるので、カブミーティングで披露が終わったらカーボンフェンダーに交換予定です。

カーボンフェンダーを装着した場合、フロントアップフェンダーもバランスを取るために必須になるかな。

カーボンフェンダーとアップフェンダーで7万円必要です。

Dax純正フォークを使用した場合、キャリパーも固定位置が異なるのでブレーキキャリパーサポートも必要になります。

ブレンボのキャリパーを装着したいならブレンボ用のキャリパサポートが必要になります。

既に倒立フォーク化してる方はブレンボキャリパー装着されている方も多いのですが、純正キャリパーの状態で倒立フォーク化でブレーキ性能がどう変わるのかを検証したかったので、敢えて純正キャリパーサポートを購入しました。

検証終わったらブレンボ化も検討します。

OVER Racingさんに協力して頂きまして、無事倒立フォーク化が終わりました。

久々の純正フォーク装着ですが、正面から見るとフォークピッチが広がったおかげでフロントフェンダーが細く見えます。

斜めから見ると普通です。純正と同じようにホーン固定も出来るので、以前装着していたキジマのアップフェンダーもギリギリ装着出来るかもしれませんが、気が向いたら試してみます。

せっかくの機会なのでデモ車も入れて写真撮っておきました。

ステムキットの取付方法についてザックリ紹介しましたが、動画ではもう少し詳しく解説しています。

動画も合わせてご覧頂き、ご自身で作業される方は説明書もご覧になってから作業してください。

倒立フォーク化して走行性能がどのように変わったのかを確認する為に4時間ほど走ってきました。

直進安定性が良くなった事で発進時のフラつきが無くなり、高速域での安定性も改善されています。コーナリング時も外側に膨らむ事も無くなり走行ラインにしっかり乗せたまま駆け抜けれます。

OUTEXのステムスタビライザーでも発進時のフラつきなどは改善されますが、ハンドル上部だけ剛性を上げると操作性は純正より劣ります。倒立フォーク化すると全体的な剛性が上がるのでカブ特有のヒラヒラ感は残しつつ、フォーク自体の吸収によりブレーキをかけてからの制動距離も短くなり、段差での衝撃も確実に軽減しています。

倒立フォーク交換すると、250cc以上のバイクみたいになると言われるのも納得です。

ハンターカブを倒立フォーク化するためにOVER Racingさんのステムキットを購入しましたが、見た目の質感もクオリティーも完璧でハンターカブに乗るのが更に楽しくなりました。

ショートステムキットであれば、回転性能も純正よりも良くなるし、ハンドルロックも使えるので、個人的にはショートステムキットを購入して良かったです。

皆さんもハンターカブのふわふわ感やフラつき感が気になるなら倒立フォーク化してみてはいかがでしょうか。

取付の参考になれば幸いです。

【撮影協力】

OVER Racing公式ホームページ

株式会社 オーヴァーレーシングプロジェクツ
事業内容 オートバイのカスタムパーツの製造販売、マフラー、ステップ、スイングアーム、フレーム等
住所 〒513-0836 三重県鈴鹿市国府町石丸7678-5
連絡先 TEL:059-379-0037 FAX:059-378-4253

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