はじめに
小さい頃からガレージに憧れていました。電動でシャッターがオープンし、車のキーを回して、家から出庫する。想像するだけでニヤニヤしてしまいます。そんな夢を現実にする為に、ガレージを建てる事に決めました。
家購入
ガレージを建てるには土地(家)が必要です。
最初に家を購入しようとした時は、住宅とガレージが一体化になった『インナーガレージの家』を検討しました。住宅とガレージが一体化していれば、雨に濡れずに車に乗り降りできたりするのは便利ですが、1階の間取りが制限されるなどのデメリットもあります。
また、普通の住宅と比較すると建設費用が高くなります。予算内に収まるならインナーガレージの家を建てたかったのですが、土地と建物の値段の総額を聞いて諦めました。そこで、ガレージ付きの中古物件を探しましたが、ガレージ付きの物件は少なく、希望エリアには該当する物件は無し。最終的に私は、築浅の中古住宅を購入しました。
カーポートとガレージ
中古住宅を購入した後は、徐々に外構工事を進めていく事にしました。まずは、プライバシーを確保する為に『目隠しフェンス』を設置しました。
フェンスの設置が終わったので、『カーポート』や『ガレージ』の検討を開始しました。
それぞれにメリット、デメリットがあります。
新築を購入していたら、予算的にカーポートしか建てれなかったですが、『中古住宅』を購入した為、ガレージ建築費用が捻出出来ました。
夢を実現させるには、多少の我慢は必要です。
ガレージの種類
ガレージの値段はハッキリと決まっていない。
これは、ガレージ内に収納する車の台数や、車幅等によっても金額は変わってくるからです。
車庫だけではなく、倉庫としても使えるタイプです。レンタルガレージで良く見かけるタイプです。種類もよりますが、カーポートと値段的には変わらない商品もあるので、見た目が嫌いでなければ検討しても良いでしょう。
カーポートとガレージが一体化した商品もあります。ヨドコウのラヴィージュⅢは、後方にもシャッターの取付が可能で、通り抜けも可能。
ヨドコウのガレージは、止水仕様から高級ガレージ(エマージュ)まで色々種類があります。
車2台+ユーティリティースペースありで830万円は・・・。値引きがあったとしても高い。サイズ的にも、我が家の敷地には合わなかったので、ヨドコウのガレージは諦めました。
私が選んだガレージ
半年近く悩みましたが、既製品のガレージではなく、オリジナルガレージを建築する事にしました。家作りをしなかったので、ガレージは0から作りたい。そんな思いもあり、オリジナルガレージを作る事にしました。
ガレージを作りたいと思っても、何も知識がないので、とりあえずガレージ専門誌を買いました。
ガレージを建てたいなら、必ず読むべき一冊
ガレージ建築の全てが、この一冊に詰まっていると言っても過言ではありません。カーポートやバイク用のガレージなども紹介されています。建てたいガレージのイメージが出来たので、事前にアポイントを取って、ガレージを作れるお店に行きました。そこで、3時間ほどガレージの相談をして、見積もりを作ってもらう事にしました。
契約
オリジナルのガレージの場合、どのような形のガレージでも建築出来ます。ロフト付き、部屋付き、キッチンを作ったり、なんでも可能です。とりあえず、希望通りの事項を全て入れて見積もりをお願いしましたが、予算を大幅にオーバー。ちょっと贅沢言い過ぎました。予算内に収まるように再設計してもらい、話を進めていく事になりました。
現地調査
契約直前に、基礎の高さや、建築基準に適合するかどうの確認が行われます。
一戸建ての場合、自分の敷地内なら自由にガレージを作れると思っていましたが、建ぺい率と容積率を守らないと違法建築物になってしまい、ガレージを使用出来なくなる恐れがあると教えて貰いました。
ご存知の方は読み飛ばして下さい。
建ぺい率
▶︎建築物の建設面積の敷地に対する割合(建築基準法第53条より抜粋)
もう少し簡単に表現すると、敷地の広さと実際に建築する家の面積の割合の事。例えば、土地が100㎡で建ぺい率が60%なら60㎡までの建物が建てられます。
計算方法は以下の通り
建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100
【我が家の場合】
建築面積は67.07㎡(20.28坪)、敷地面積223.32㎡(67.55坪)なので
建坪率=67.07÷223.32×100=30.03%
建坪率は60%の地域なので、建築基準に適合しています。(30.03%<60%)
残りの29.93%の範囲内のガレージなら、法律的に建築しても問題はありません。サイズ的には66.84㎡(20.21坪)まで。
容積率
▶︎建築物の延べ面積の敷地に対する割合(建築基準法第52条より抜粋)
敷地全体に占める延床面積の事なので、容積率が100%の場所では、敷地200㎡に延床面積200㎡の建物を建てれます。
※延床面積は二階建ての場合、一階と2階部分の床面積を合計したものです。
計算方法は以下の通り
容積率=延床面積÷敷地面積×100(%)
【我が家の場合】
延床面積125.86㎡(38.06坪)÷敷地面積223.32㎡(67.55坪)×100=56.35%
容積率は200%の地域なので、こちらも建築基準には適している事が分かります。
仮に20坪(60.11㎡)のガレージを建築した場合、延床面積は185.97㎡となり、容積率を計算すると、約83%になるので、容積率も問題ないのです。(83.27%<200%)
これからガレージの建築を考えている方は、事前に敷地内に建築可能かどうか確認すると良いでしょう。ガレージを作るには、法律を守る必要がありますが、カーポートの場合は、法律とか気にせず設置している方が殆どです。これは、緩和措置がある為です。
車庫における緩和措置について
建ぺい率の緩和措置の対象となるためには、以下の条件を満たしている必要があります。
①外壁を有しない部分が連続して4m以上であること
②柱の間隔は2m以上であること
③天井の高さが2.1m以上あること
④地階を含む階数が1であること
【一般的なカーポートの場合】
『柱間隔が2m以上、天井の高さが2.1m以上、外壁もなく、階数が1』であれば、建築面積には含まれないので、カーポートで問題となるケースは少ないのです。
【ビルトインガレージの場合】
延床面積の5分の1以内であれば、床面積に含まなくても良いとされています。
※地域(自治体)によって、建ぺい率や容積率は異なる為、ガレージを建築予定の方は、建築可能かどうかを建築士や工務店の担当者と、必ず事前に相談すると良いでしょう。
建築基準法6条の2項には、
防火地域及び準防火地域外において建築物を増築し、改築し、又は移転しようとする場合で、その増築、改築又は移転に係る部分の床面積の合計が十平方メートル以内であるときについては、適用しない。
引用:e-GOVより一部抜粋
10㎡以下のガレージでも、『防火地域』もしくは『準防火地域』であれば、建築確認の必要です。
現地調査が終わり、確認申請が無事通ったので、契約金を支払いして、基礎屋さんと日程を調整し、工事がスタートしました。
契約金
最後に
小さい頃からの憧れだった『ガレージ』を作る事になりましたが、これからの工事の経過について、ブログやYouTubeにアップしていきます。良かったら、ブログ(ブックマーク登録)やYouTube(チャンネル登録)もお願いします。