中古ハイエースをリニューアル
今回は2017年4月に中古ハイエースを
購入してから2019年8月までずっと
気になっていた錆対策についてやっていきます
赤錆の原因
車は鉄の塊です
車体は勿論様々な部品が鉄で出来ています
ブレーキドラムカバーも鉄
新車登録から15年経過(2年前から所有)
写真のように錆が酷い状態です
もともと私が所有しているハイエースは
雪国で使用されていました
雪国で錆が発生する原因は?
塩化カルシウム(融雪剤)の影響です
道路に融雪剤を散布する事により
凝固点降下が起こり融点が低下
融点が気温を下回ると雪→水に変化します
雪国では当たり前のように使用されています
融雪剤のデメリット
融雪剤は雪を水に変化させる事が可能ですが、デメリットも存在します
自動車やコンクリート、植物等に
悪影響を及ぼします
融雪剤が車体下側に飛び散る事でボディーが
錆びたり、コンクリートの隙間から浸透し中の
鉄骨を腐食、劣化、植物の場合は枯れてしまう
近年問題となっています
そこで、塩化物イオンを含まない尿素や
酢酸カルシウム•マグネシウム(CMA)や
酢酸カリウムの利用が進められるが、
コストは約4倍かかり、効果の薄さ、
悪臭が出るので、あまり利用されていません
道路が尿の臭いがするって・・
新しい融雪剤の発売を期待しつつも
錆はどんどん進行しています
それでは早速対策していきます
作業開始する前にジャッキアップする
カースロープを使用する事でジャッキアップがしやすくなります
画像のカースロープは
ハイエースでも問題なく使用可能です
▶︎カースロープの詳細はこちら
メリットだけ簡単に説明
カースロープを使用する事で
ジャッキポイントへのアクセスが簡単に出来る
棒の上げ下げの幅が広がるので作業時間の短縮
地面に寝転がる必要がない
下回りの点検が出来る
あると便利なカー用品です
タイヤを外す
カースロープに乗せたらタイヤのボルトを
外します
そこで活躍するのがトルクレンチ
規定トルクでボルトの取り外しが可能です
十字レンチで取り外しするとボルトを傷める
可能性があります
たまに十字レンチに足をかけて
無理矢理外している人も見かけますが、
なるべくなら避けた方が良いです
【ハイエースの規定トルク】100N・mに設定
外す時もトルクレンチがあれば簡単に
外す事が可能です
ボルトを全て緩めたらジャッキアップします
ジャッキアップ
私が使用しているのは
エマーソン油圧式フロアジャッキ3t用
EM-514 SG規格適合品です
これに、
エマーソンジャッキアダプターEM-226を
組み合わせて使用しています
こちらのアダプターを使用する事で、
傷付きを防止出来たり、
ジャッキアップ出来る高さも少しだけ
伸ばす事が可能です
後、安全面を考慮してジャッキスタンドも使用
BAL 大橋産業 ジャッキスタンド 3t用
ロックピンが付いており、高さ調整も可能
パンタグラフ用の
ジャッキポイントでも使えます
BAL 大橋産業 1350 専用アダプターもあると
便利です
ジャッキアップをしてタイヤを外したら
次の作業へ進みます
リアブレーキドラムの錆対策
まずはリアのブレーキドラム
から対策していきます
こちらのカバーを外します
基本的にはカバーが
はまっているだけなので、
引っ張れば外れます
それでも外れない場合は、
ゴムハンマーで軽く叩いて
みて下さい
100円均一のセリアでゴムハンマーは買えます
私はゴムハンマーで軽く叩いて
引っ張ったら外れました
4ナンバーのハイエースの場合
車検が毎年なので、ドラムカバーの固着は
点検時に外しているので少ないと思います
それでも外れない場合は、M8ボルトを
使用します
画像二箇所の赤丸にM8ボルトを左右均等に
締め付ければカバーは外れます
タイヤを外してから
ホームセンターに購入しに行くのは大変
なので、念のために購入しときましたが、
今回は使用しませんでした
作業効率アップの為に鉢植えを置くプランター
を100円均一のセリアで購入
両方一気に作業する場合は
2つ購入すると良いと思います
ドラムカバー外したら
まずはパーツクリーナーで洗浄します
次に脱脂をしていきます
脱脂するなら間違いなくこの商品です
塗装の下処理にも使えます
スプレーしてから、ティッシュ等で
汚れを拭き取って下さい
ホワイトレターをキレイにした時の動画で
使用した劇落ちくんのスポンジが余っていたので、今回は劇落ちくんを使用しました
洗浄脱脂したらいよいよ錆転換剤の使用
錆転換剤のレノバスプレーを
Amazonで購入しました
赤錆を黒色に変化させ
薄い皮膜(コーティング)にする塗料です
錆転換剤としては、
ホルツや99工房の塗るタイプの商品も
ありますが、錆の程度が酷い、
広範囲に及ぶ場合は、
レノバスプレーのようなスプレータイプが良いと思います
しかも中身はほぼ同じですが、
量を比較するとレノバスプレーの方がお得です
使用方法はとても簡単で、一般的な
ラッカースプレーと同じやり方で大丈夫です
赤錆部分にスプレーする
乾燥時間は30分〜60分
赤錆が残っていたら作業を繰り返す
2回スプレーすれば黒くなります
スプレーするだけで赤錆対策が可能です
レノバスプレーを使用する前に
E-Value 六角軸ワイヤーブラシ
インパクトドライバーに取り付けて使用する
ワイヤーブラシです
表面の錆が見えていても中まで
浸食している可能性があります
また手で触っただけで、錆がポロポロ落ちる
なら一旦表面を磨いていく必要があります
こちらの商品なら3本セットになっており、
エンドワイヤーやカップタイプのワイヤーが
使いやすかったです
赤錆出ているところをこちらの商品を使って
キレイにしていきます
磨いていくと全体的に錆が広がっていました
磨いてからレノバスプレーを塗布していきます
サランラップで簡単にマスキング
合計2回スプレーしました
スプレーした直後は紫色に変化します
しばらくすると黒色に変化
この状態でも良いのですが少しお化粧します
黒色のアクリルスプレーで軽く塗装しました
ドラムカバーは好きな色を塗ってもらって
大丈夫です
真っ黒になりました
車体側はタミヤのアクリル塗料を使用します
実はこのアクリル塗料は耐熱性
ブレーキ周りにも使用可能です
プラモデル作った時によく使ってました
ハブ周りも塗っておきました
乾燥させ塗料が硬化したら
タイヤを取り付けしていきます
完成しました!赤錆が全く見えません
マットブラックのホイールと
リアドラムのブラックがマッチ
とても引き締まった感じになりました
これでいつでも
新しいホイールに変更可能です
お洒落は足元からですね
キャリパー塗装
フロントは錆が特に酷い状態でした
手で触ると赤錆がポロポロ
見栄えも悪いし、とりあえず同じ作業をして
いきます
①錆をワイヤーブラシで落とする
②パーツクリーナーで洗浄
③シリコンオフで脱脂
④レノバスプレーを塗布
⑤乾燥させる
もう大丈夫ですね
とても簡単です
キャリパー塗装もついでにやってみます
先程紹介したタミヤのアクリル塗料を使います
こちらは先程も耐熱性と書きましたが、
カー用品にも耐熱塗料が販売されています
しかし色のバリエーションは少ないです
タミヤのアクリル塗料なら
カラーは選びたい放題
タミヤのアクリル塗料は
Fが付いている塗料は艶消し
X1とかはつやありです
違いはそれくらいです
艶あり艶消し無数の色から選びたい放題です
是非好みの色をチョイスしてみて下さい
定番の赤色でも良いと思います
参考:タミヤアクリル塗料
スプレー式より塗るタイプの方が簡単です
マスキングも不要ですからね
平筆もタミヤ製の物を使用しましたが、
私のような素人でも簡単に塗れました
参考:タミヤ平筆
それでは完成写真を見てみましょう
艶消しブラックのキャリパーの完成です
キャリパーを塗るだけなら5分〜10分で
終わります
まとめ
赤錆を簡単に対策するならレノバスプレーが
オススメ
ジャッキやトルクレンチ、
ジャッキスタンド、アダプター
さえ用意すればDIYでも簡単に施工出来ます
錆は放置しとくと徐々に進行していきます
カーショップでもアンダーコートの塗装を
してくれます(有料)
雪国以外でも錆が出てきたら早めの対策を
オススメします
動画はこちらから
一連の流れをYouTubeにUPしています
一度見れば施工方法が分かると思います
チャンネル登録の方も宜しくお願いします
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