グランエースとハイエース
ハイエース200系は2004年8月にI型が発売され、それから
2007年8月にⅡ型に、2010年7月からはⅢ型、2013年11月
からはⅣ型(前期)、2017年12月〜Ⅳ型(後期 Ⅴ型とも呼
ばれる事もあり)とマイナーチェンジしてきました。
ハイエースがモデルチェンジされるのはいつ?
巷でも話題になっていますが、一体どんな感じで出てくるのか
楽しみに待っていましょう。
そんな中、突如トヨタ自動車が発表した
新型ミニバン。2019年の東京モーターショーで国内デビュー
したグランエース。
国内車最上級のボディーを誇り、大切なゲストを乗せる為の
高級送迎車的な位置づけとなっています。
日本では2019年12月16日に発売されましたが、実は海外で、
先行発売されていました。グランエースが世界最速で発売され
た場所は台湾でした。5月にグランビアの名前で発売されまし
た。他にもフィリピン(現地名:ハイエース)、タイ(現地名:
マジェスティ)、オーストラリア(現地名:グランビア)と、
同じグランエースでも名前が異なっています。なんで名前が
違うのかについては分かりませんが、乗車人数なども微妙に
違ってたりします。
フィリピン、タイは10人乗り、オーストラリアは標準仕様は6
人乗りで、オプションで8人乗りの設定もあります。
グランエースのボディーカラー
カラーは4種類から選択可能です。
・ブラック〈202〉
・ホワイトパールクリスタルシャイン〈070〉
・グレーメタリック〈1G3〉
・シルバーメタリック〈1F7〉
ホワイトパールクリスタルシャインのみ33000円高く設定され
ています。ブラック、グレー/シルバーメタリック650万円。
ホワイトパールクリスタル653万3千円
室内の静粛性について
200系ハイエースとの違いは、グランエースは、エンジンルー
ムが前方へ移動しています。セミボンネットが採用。
グランエースはセミボンネットを採用した事により、
エンジンの位置を室内空間から独立させ、高い静粛性を確保し
ています。また、フェンダーライナー、フロアに制振剤や、
吸熱材、遮音材を使用しており、スライドドアも合わせガラス
にするなど、ハイエース200系と比較するとしっかり対策は
してあります。
一方で、200系は運転席下にエンジンがあり、このレイアウト
により荷室が広いのが特徴です。ただし、エンジンがシート下
にある為、エンジンからの熱や振動がダイレクトに伝わってき
ます。
ハイエース200系バンはあくまで商用としての位置づけなので
スーパーGLであっても雨の音が響いたり、断熱効果は殆どな
い。その為、天井外して防音、断熱施工はしたほうがよい。
私もDIYで天井外して、天井色もグレーからブラックに変更し
ました。DIYでも効果が実感出来ます。
私は下記の材料を使用してDIYで施工済。
サイズ比較
ハイエース ナロー | ハイエース ロング | ハイエース グランドキャビン | グランエース | |
全長(mm) | 4695 | 4840 | 5380 | 5300 |
全幅(mm) | 1695 | 1880 | 1880 | 1970 |
全高(mm) | 1980 | 2105 | 2285 | 1990 |
ホイールベース(mm) | 2570 | 2570 | 3110 | 3210 |
こちらの表を見てもらうと、全幅やホイールベースは最大だが
全高はハイエースナローより10mm高いだけです。
実際にグランエースの車内を見た時に、天井の圧迫感を感じて
しまった。
1枚目の写真はグランエース、2枚目がグランドキャビン。
どちらが開放的なのかは一目瞭然だ。
こちらの車両をベースにキャンピングカーを製作するメーカー
が出てくる事を期待したいが、おそらくとんでもない値段に
なるでしょう。
グランエースでもハイルーフがあると良いと思ったのは
私だけでしょうか?
グランエースハイルーフも出してくれると良かったのに。
エンジン
グランエースのエンジンは1GD-FTVである。
現行のハイエース200系、150ランクルプラドに採用されてい
る2.8Lの直4ディーゼル車です。
1型のディーゼルとは異なり、尿素(AdBlue)を使った
排ガス対策がしてあるクリーンディーゼルです。
グランエースの尿素注入口は給油口にあります。
これにアイシン精機の6ATと組み合わせて、このビックサイ
ズの車体でも、スムーズでパワフルに走行する事が可能。
馬力は177ps、トルクは45kgf・m。
気になる燃費は10.0km
※オーストラリアで販売されているグランビアは12.5km。
この違いは国内グランエースは、2.8Lの1GDですが、
グランビアは新開発の3.5LのガソリンV型6気筒の7GRの
エンジンが搭載されている為です。
ホイールサイズ
ホイールは6穴でP.C.Dは130mm。純正ホイールは、アルミで
17インチが標準になっています。
詳細なホイールサイズは下記の通り
235/60R17 109/107T LT 17×7J
2020大阪オートメッセで展示してあったグランエースには
20インチのホイールが装着してありました。
グレード
グランエースにはGグレードとプレミアムの2つのグレードが
あります。ラグジュアリー仕様がプレミアムグレードです。
Gグレード 2+2+2+2 8人乗り
プレミアムグレード 2+2+2 6人乗り
Gグレードのシートの特徴
8人乗りになると、送迎メインと思いがちだが、2列目シート
にはプレミアムグレードと同じエグゼクティブパワーシートが
採用されています。更に、3列目にもアームレストが付いてい
るキャプテンシートになっている。
4列目は跳ね上げが可能な、6:4分割シートを備えており、
荷室として利用する事も出来るので、単なる送迎車ではない
事が分かる。
プレミアムグレードのシートの特徴
全長5mを越えるボディーに贅沢に6人のみの乗車人数。
2列目、3列目は同じエグゼクティブパワーシートが採用され
ているので、どこのシートに座ってもプレミアムな気分が味わ
える。VIPを送迎するなら間違いなくプレミアムグレードを選
択すると良い。エグゼクティブシートはオットマンですら電動
になっており、このシートで移動出来れば気分も上がる事間違
いない。
Gグレードとプレミアムグレードの価格差は30万なので、
使用する用途に合わせてグレードを選ぶと良い。
純正でデジタルインナーミラー
車両の後方の映像を映し出す事が可能なデジタルインナーミラ
ーが装着されています。しかも、カメラ洗浄機能付き。
デジタルインナーミラーが純正で付いてるのは、このサイズだ
てかなり利便性は良いと思います。
デジタルインナーミラーについては下記の記事参考に
最後に
グランエースを購入する人は法人が多いとの事で、一般ユーザ
ーがどれくらい購入するのか分かりませんが、ミニバンを検討
しているなら購入の候補にいれても良いと思いますが、狭い道
が多い日本では走行出来る道は限られるのが難点です。
ハイエースカスタムのメーカーもカスタムパーツを販売するの
か意見が分かれています。2020大阪オートメッセでは、2つの
メーカーが出店してありましたが、内装などは純正のままでし
た。一般ユーザーの所有率が上がらないとパーツ単価も安くは
ならないでしょうし、メーカーとしても判断が難しいのでしょ
う。ただ、オートメッセでも周りに人集りが出来ていたので、
グランエースをカスタムしたら注目される事は間違いないでし
ょう。