前回までのあらすじ
前回のブログでは、『ガレージの天井張り』について紹介しました。
今回は、ガレージの『外壁選び』『塗装方法』『施工方法』について紹介します。
ガレージを作るなら
オリジナルガレージを作る場合、自分で外壁材を選ぶ必要があります。
外壁をモルタルで塗れば、和風な感じに仕上げる事も出来ますし、洋風に仕上げる事も可能です。サイディングの種類によっても、ガレージの見た目は大きく異なってきます。これからガレージを作りたいと考えているなら、最初に『外壁選び』からスタートすれば、作りたいガレージのイメージも湧きやすいでしょう。
外壁選びの落とし穴
ガレージを作ると言っても、最初から全てを決める必要はありません。家作り同様に、工事が進むに連れて、言われた事を決めていけば良いのです。
外壁材についても、契約時に簡単な説明は受けましたが、『このメーカーの中の商品から選んで下さい』と言われたくらいで、正直あまり気にしていませんでした。
しかし、工事が着工してしばらくしてから、希望の外壁材を伝えた所、契約時の外壁材と異なっていた為、追加料金が発生してしまいました。『金額が結構上がるよ??』と言われても、どれくらい上がるのか分からないので、最終の請求書を見るまでは、結構ドキドキしてました。
外壁材の種類によっては、見積もり金額と大幅に異なるケースもありますし、外壁材変更による手数料も発生してしまうので、やはり契約の時点で決めておくのがベストでしょう。
私が選んだ外壁材
契約時に指定されていた外壁材のメーカーは『ニチハ』です。ホームページを見て貰えば分かると思いますが、種類も豊富でデザインも色々あります。ニチハの外壁以外では、『ケイミュー』の外壁でも良いとの事でした。
外壁材を決めるのに時間はたっぷりあったので、ネットで画像を検索したり、ガレージ雑誌も購入したりしました。
外壁選びはガレージの外観を決める重要事項なので、悩むかなと思ってましたが、外壁材選びは意外とあっさりと決まりました。それは、車内で子供が見ていたDVDです。
トムとジェリーの『パパは強いな』の話の中で出てくる家の外壁材を見た瞬間に、心を奪われてしまい、似たような感じ(アメリカキャットとネズミ仕様)の外壁材にする事に決めました。
東レ建材 ラップサイディング
私が選んだ外壁材は、『東レ建材 ラップサイディング』です。
東レ建材のラップサイディングは「鎧張り」「下⾒板」「⽻⽬板」などと呼ばれる外装材で、⼩幅の板を⼀枚⼀枚重ねていきますからまさに本物。重ね張りされた板に光が当たることで影が⽣まれ、天候や光の加減によって全く異なる表情を⾒せてくれます。シンプルで美しく、表情豊か。だから流⾏に左右されず、いつまでも飽きない仕上がりになるのです。
TORAYホームページより引用
ホームページを見ると、私のイメージとドンピシャ。ニチハやケイミューの木目調も悪くはないのですが、重ね張りではないので、私のイメージとは異なりました。やはり、アメリカンハウスのように、外壁は重ね張りが好みかな。
私が契約した時には発売されていませんでしたが、2021年新発売の『ラップ14窯変タイプ』のデルタカラーも、個人的には好き。トムとジェリーに出てきた家の外壁材のカラーは、『HW-41C249L/R パインアッシュ』が似ているのかな。
WOODの質感が好きなので、『フラット』タイプではなく、『木目調』をチョイス。デルタカラーが契約時にあったら、デルタにしてたのかも。トムとジェリーハウスに似たカラーもありましたが、外壁材の塗装もやってみたかったので、敢えて『無塗装』の商品にしました。
色選びと塗料の注文方法
無塗装の外壁材を選んだので、色を決めなくてはいけません。そこで、色見本帳を使用しました。
『青』だけ見てもバリエーションが豊富にあります。色選びに迷ったら、色見本帳を使えば、自分好みのカラーが見つかるでしょう。
東レ建材のラップサイディングの場合、塗装済みの外壁材でも約10年〜15年で塗り替えが必要です。その時に使う外壁用の塗料は、東レより指定されています。その外壁用塗料は、『大日本塗料の水性ビルデック』です。無塗装の外壁材を選んだ場合は、水性ビルデックを使いましょう。
ガレージ屋さんに頼むと中間マージンがかかるので、ネットで家の近くの塗料屋を検索して、自分で注文しました。『大日本塗料の水性ビルテック、色見本帳で選んだコード、艶ありor艶消し』を伝えれば、2〜3日で届きます。値段的には、ネットで買った方が少しお得に買えます。
ガレージの大きさによって使用する塗料の量は異なりますが、私のガレージの場合、16kg缶だけでは足りず、追加で4kg缶を購入したので、合計20kg使いました。値段的には2万円ちょっとかかりました。
艶ありor艶消しは好みでチョイス
取り扱い
東レ建材のラップサイディングは、横にしたまま運ぶと割れやすい素材なので、運ぶ時は壁に貼る向き(縦)にして運び、置く時だけ横にしましょう。荷下ろしした際に、10枚くらい真ん中にヒビが入って割れていました。
割れたサイディングが全体の1割程度だったので、シャッターの両サイドの壁面に利用出来ましたが、足りなくなってしまったら大変です。納入時に割れていないかの確認は必要です。
塗装方法
ラップサイディングを塗装する場合、ローラーを使用します。
薄いローラーを使用した方が、塗料がポタポタ落ちないのですが、ローラー自体の値段が高いので、10本セットで販売されている安物のローラーで問題ありません。内容器を使用すれば、バケツが汚れないので、内容器も用意します。工事の進み具合にもよりますが、1人で塗る場合、1日では終わらないので、刷毛もまとめて買っておくと良いでしょう。
塗装作業をDIYでするなら『作業台』は用意しましょう。体が痛くならないし、簡単に塗れます。塗装するなら必須アイテムです。
木目調のデザインの場合、隙間(溝)に塗料が入りにくいので、いろんな角度から外壁材を見て、塗り残しがないようにして下さい。
ラップサイディング施工方法
施工方法は、東レ建材のホームページで確認可能なので、詳細が気になる方は確認してみて下さい。
最初に、胴縁に下地をステンレスの釘で固定しておきます。
下穴を最初に開ける 釘を打つ
コーナー部分に『防水ボンドテープ』を貼り付けしてから、下穴を開けて、ラップサイディングを釘で固定していきます。下穴を開けておけば、釘を打ってもサイディングが割れたりする事もありません。
サイディングを塗装してしまうと、少し見にくくなりますが、上側に点線(- – – -)で書いてあるので、そのラインに合わせて重ね張していきます。
スペーサー
東レ建材のラップサイディングを施工する時は、スペーサーを使えば、1人でも作業が可能です。
※スペーサーを外さずに釘を打ってしまうと、スペーサーを外すのに大変です。必ず、釘を打つ前にスペーサーを外して下さい。
ドアや窓の枠は、後からコーキングをするので、スポンジを仕込んでおきます。コーキングについては、コーナー材を取付した時に紹介します。
サイディングは、端から順番に張っていきますが、接続部分は縦にラインが入ります。このラインが、上側のサイディングと同じになると、壁面に雨水が侵入するので、縦のラインが繋がらないように施工して下さい。
最後に
今回は、『外壁材の選び方』『塗装方法』『外壁材の施工方法』について紹介しました。契約時に外壁材を決めなかったので、後から追加費用がかかってしまいましたが、ラップサイディングにして良かったと思います。
アメリカンガレージが好みなら、東レ建材のラップサイディングは施工も簡単だし、オススメの外壁材です。